アウエー,アウェイ 3
また前回に引き続きアウエーについて。
「ウエディング」や「ウイリアム」は「ウェディング」や「ウィリアム」でなくても違和感がないのに,何故「アウエー」は違和感を感じるのでしょうか。アクセントを考えて見ます。強調文字部分がアクセントの高くなる部分です。
- ウェディング, ウエディング
- ウィリアム, ウイリアム*1
- ハイウェー, ハイウエー
- アウェー, アウエー
「ウエディング」や「ウイリアム」の「ウ」は低いので余り耳に付きませんので,耳には頭高の「ウェディング」や「ウィリアム」と同じように聞こえてきます。強弱アクセントを取り入れたとして,「ウエディング」の「ウ」を弱く発声すればより同じように聴こえます。「ハイウエー」と「ハイウェー」についても「ハイウエー」の「ウ」の部分が等しく高いアクセント部なのでこれも「聞こえかた」は似かよったものです。「ハイウエー」の「ウ」の弱く発声することができます。
さて,「アウエー」です。これも「ウエ」と「ウェ」の部分が等しく高いアクセントです。しかし,「アウエー」の「ウ」はアクセントが高くなり始める位置の音なので耳に付きます。この「ウ」を弱く発声するのも不自然です。。「ハイウェー」の「ウ」と違って目立つ音(拍)というわけです。このため「アウエー」と「アウェー」の「聞こえかた」は異質なものになります。
この異質さを解決するにはアクセントを「アウエー」とすると良いでしょう。共通語アクセントとしては異質ですが,「アウエー」と言うより増しに聞こえませんか?
*1 ハイウェーは頭高アクセントになることもあります。
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