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2007/02/27

アウエー,アウェイ

ガソリンスタンドで給油・洗車中,暇をもてあましてスポーツ紙に目をやると妙な文字列が……。

アウエー

英語のawayのことだとはわかるけれど,幾らなんでも「アウエー」って表記はないんじゃないかと思いましたよ。実際「アウェー」か「アウェイ」と発音してるんだから表記も「アウェー」か「アウェイ」にすべきではないかと。

「ウエスタン」,「ウエディング」,「ウエスト」のような語は,「ウェスタン」,「ウェディング」,「ウェスト」ではなく実際に「ウエスタン」,「ウエディング」,「ウエスト」と読まれることが多いので大きい「エ」でかまわないと思うのですが。

任天堂「ウイー」だと酔っ払いみたい。

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2007/02/20

ざんぎ,せんざんき

今日は,「鶏の唐揚げ弁当」というのを買って食べたのですが,どうせなら「ざんぎ弁当」というのを作ればよいのにと思いました。

ざんぎは鶏肉の唐揚げの一種。厳密には唐揚げとはちょっと違うようですが,普通の唐揚げもざんぎと言うことがあります。北海道民なら誰でも知っている料理です。

ざんぎの語源は諸説ありまして今回は割愛しますが,愛媛県の今治にはせんざんきという鶏肉を揚げた料理があって,ざんぎはこのせんざんきに関係があるのではないかと思っています。せんざんきは「ざんき」ということもあり,一層ざんぎと関係ありそうな感じがします。

いつか愛媛に行った時はせんざんきを食べてやろうと思っているのですが,いつになるやら……。

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2007/02/17

バイアグマ

バイアグマまりもっこりに続き調子に乗って作られた熊のキャラクターらしいです。まりもっこりのクマバージョン。ここまでくるとウケ狙いというより下手すると或いは下手しなくても「いやげもの」の領域かも知れませんねえ。

夜のTOというよりTPOをわきまえて欲しいような。

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2007/02/13

ママサンダンプ,サビオ

前回取り上げたママサンダンプ。商品名がママサンダンプでなくてもママサンダンプと同じような形の雪押しは「ママさんダンプ」と呼ばれてしまってますが,これはメーカーにとっては知名度があって良いと判断するのか,それとも他のメーカーの商品も「ママさんダンプ」と呼ばれてしまうのは愉快でないと判断するのかどっちでしょうね。

同様に,北海道内で商標なのに一般名詞化してしまってるものにサビオがあります。サビオはスイスの会社の登録商標で日本国内ではライオンが販売していた救急絆創膏です。北海道の人はサビオでない他のメーカーの救急絆創膏もサビオと言う傾向があります。サビオはいつの間に販売終息していますが,それでもサビオという言葉は根強く残っています。販売されてないのでサビオのパッケージを目にする機会もないせいか,「サビヨ」と訛って言う人もいるようです。

救急絆創膏は全国的に商標が一般名詞化している傾向があるようで,地方・人によってカットバン,きずばん,バンドエイド,リバテープなどと呼んでいるようです。

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2007/02/11

雪はね,雪かき,雪投げ

前の冬はやたらと雪が振りましたが今年はそれとはまるで正反対。今年は暖冬で雪が少ないので除雪が楽です。今後も暖冬傾向が続くのでしょうか。地球温暖化で,しまいには除雪するほど雪が降らなくなるとしたら楽と言うより恐いものですが……。

さて,北海道では除雪することを雪はね雪かき雪投げなどと表現します。雪はねは雪をはねのけるイメージ,雪かきは雪を書き出すイメージ,雪投げは雪を「投げる」のではなくて「捨てる」ことで,邪魔な雪を追いやったり捨てに行ったりするイメージですが,これらの意味の差異はそれほど無いように思います。

除雪用具はスコップ丈のものをじょんばと言う人がいます。除雪用語に限らずスコップ丈のものはなんでもじょんばと言うようです。

雪がたくさん積もるところや広い場所の除雪には,雪をたくさん載せて両手で押して雪を除雪・移動することができるタイプの雪押しが活躍します。このうち雪を載せる部分が金属ではなくプラスチック製で軽量化されたものをよくママサンダンプと呼びますが,ママサンダンプはニラサワ製販(他)の登録商標なのです。このため,本来ママサンダンプと呼べるのはニラサワ製販製の雪押しだけなのです。

今冬はこれらの除雪用具は余り売れなかったようです。

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2007/02/09

MS ゴシック & MS 明朝 JIS2004対応フォント

『北海道方言辞書』日本語北海道方言を記述しているだけあって,サイトを立ち上げた当初から日本語はできるだけちゃんと表記しようと気を使っていました。ここで問題なのが漢字表記です。市販の紙に印刷された書物と同様の,できれば漢和辞典の字体で表記することを目指しているわけです。

このあたりのこだわりは,(Internet Explorerで閲覧した場合)例えば「く」ではなく「く」,「燭」ではなく「燭」(ろうそく),「」ではなく「」などと表記しているところに見て取れます*1

表示したい字形がコンピュータに用意されていないときは仕方なく近似の字形を使用していました。しかし,Windows Vistaや,Windows XP/2003用のJIS2004対応フォントによって自動的に,幾つかのフォントが紙の辞典と同じ字形で表示できるようになりました。使用するパソコンによって字形が違っているという問題もあるわけですが……。

JIS2004フォントのインストールによりJIS90フォントと字形の変わった箇所
オレンジ色部分の文字は,JIS2004フォントのインストールによりJIS90フォントと字形の変わった箇所

*1 この文の「」内の文字はコンピュータによっては正しく表示されない科も知れません。

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2007/02/07

そいや(ソイヤ)

そいやは祭で使われることがある掛け声。片仮名で「ソイヤ」と表記されることが多いです。

北海道ではYOSAKOIソーラン祭りのダンスで聴くことが多いと思います。他には一世風靡セピアの唄で聴くくらいでしょうか。私は,なぜYOSAKOIソーラン祭りで一世風靡セピアの掛け声を使うのだろうと思ってた時期もありましたが,後に元々「そいや」を使っている地域のお祭りが日本のあちこちにあることを知りました。

この「そいや」は何かと思いまして由来を調べて考えました。まず,「わっしょい,わっしょい,わっしょい,……」という掛け声から「わ」の子音wが脱落して,「わっしょいやっしょいやっしょい……」になり,「しょいやっ,しょいやっ,……」となり,最終的に「そいや,そいや,……」となったのではないかと。

「わっしょい」の「しょい」と「わっ」を単に入れ替えたものが由来とする説が多いのですが「わっしょい」は繰り返して発することの多い掛け声であることを考慮すると前述の説明が自然だと思うのです。

以上は「わっしょい」由来説ですが,アイヌ語由来説もあります。突き詰めて行くとそのアイヌ語というのが和語由来のアイヌ語かも知れないなんて展開になったり,アイヌ語や日本語の起源の問題にまで発展しそうな感じです。ちょっと調べた程度では手に負えなさそうです。

「そいや」が「わっしょい」由来だとしてもこの2つの語感は違うもので,「わっしょい」は力を込める感じが,「そいや」は調子付ける感じがしませんか?

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2007/02/06

指番号

昨日の関節の番号に引き続き,今日は指の番号について調べてみました。

日常、指の名前は番号で呼ぶことは余りないですが,解剖学や音楽では番号でよく呼ばれるようです。関節のときと違って番号で呼ぶと却って専門的雰囲気になるわけです。

一般呼称 解剖学用語 鍵盤楽器の指番号 弦楽器の指番号
0(開放弦)
親指 第1指 1 (なし)
人差し指 第2指 2 1
中指 第3指 3 2
薬指 第4指 4 3
小指 第5指 5 4

音楽ではピアノ等の鍵盤や弦をどの指で押さえるかを示すのに番号が使われます。鍵盤楽器の指番号は親指から1から5の番号を付けます。解剖学も鍵盤楽器と同じ番号付けです。一方,バイオリンやギター等の弦楽器は通常親指で弦を押さえることはないので人差し指から1~4の番号を付けます。弦を押さえないことを示すのに番号0を使います。ギターのように弦を指ではじく楽器の場合は,右手のどの指で弦を弾くかということを示す必要があるときは番号を使うと弦を押さえる指の番号と紛らわしいので親指から順にp,i,m,a,chの文字で表します。

鍵盤楽器と弦楽器とでは番号がずれているわけですが,両方を演奏できる人はこれで特に混乱することはありません。人の脳のすばらしいところです。

弦楽器と言ってもハープや琴は鍵盤楽器と同じ親指から1で始まる指番号です。そう言えばピアノは鍵盤楽器ですが構造上弦楽器とも言えますね。

なお解剖学には母指,示指,中指,薬指,小指という用語もあります。

ところで,右利きの人の場合パソコンのマウスの通常のクリック(左クリック)は人差し指で,右ボタンのクリックは中指で行いますよね。これを左手に持ち替えても難なくマウスが操作できますか? 両手でピアノ等の鍵盤楽器が弾ける人は左手でも混乱せずにマウス操作ができるのではないでしょうか。マウスの左ボタンをド,右ボタンをレだと思って,右手でも左手でもド,レと弾きたい場合を考えてみるとわかると思うのですが,実際はいかがなものでしょう。

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2007/02/05

第n関節

指の第n関節と言うときに,nは指先に近い方から1,2,3と数えるのか,それとも指の付根から1,2,3と数えるのか迷ってしまうことがあります。「指の第一関節だけ曲げられる?」なんて言ってるのは良く聞くので,指先から数えるのが正しそうですがもしかすると解剖学的・医学的には違うかもしれません。ということで調べてみました。

一般的な呼称解剖学用語
第1関節(親指) IP関節,指節間関節
(親指以外) DIP関節,遠位指節間関節
第2関節(親指) MP関節,中手(足)指節関節
(親指以外) PIP関節,近位指節間関節
第3関節(親指以外)MP関節,中手(足)指節関節

n関節のnは指先側から数えるのが一般的なようです。しかし,Web上には指の付根を第1関節し定義しているものもありました。

解剖学では第n関節とは言わないないようです。一般に第n関節と呼ばれているものに対応する解剖学用語は表のとおりです。指の付根の関節はMP関節,付根以外はIP(interphalangeal)関節と呼びます。親指以外にはIP関節は2つあるので区別する必要がある場合は付根に近いほうをPIP(proximal interphalangeal)関節,指先に近いほうをDIP(distal interphalangeal)関節と呼びます。

やはり専門用語は難しそうに見えますね。

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2007/02/04

名前のアクセント

先日の苗字のアクセントに引き続き,名前の中で共通語アクセントとは違う北海道式アクセントになることがあるものを何個か列挙してみました。こんにち,これらのアクセントは高齢者しか使わなくなっています。

太字がアクセントの高くなる部分です。

  • おる

共通語式のアクセントと比べると違和感ありまくりですが,北海道に来るとこのように呼ばれる可能性もあるってことで……。

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2007/02/03

節分

近年は全国的に節分ににかぶりつき寿司(恵方巻き)を食べるのを流行らせているようです。北海道でこれが流行っているかと言えば,もともとこんな風習はなかったこともあり微妙なところです。

豆まきに落花生をまいたり,個別包装されたチョコレートをもまいたりする北海道ですから,恵方巻きも北海道独自にアレンジするのもいいかも知れません。寿司ではなく例えばかぶりつきチョコロールケーキにするとかして,北海道で恵方巻きと言えばチョコロールだよということになれば面白いなと思います。

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2007/02/02

節分,豆まき

北海道では節分にに殻付きの落花生をまくのが主流です。殻付きなのできれいな床や雪の上にまかれたものであれば拾って食べてしまえます。

落花生は年齢の数だけ食べるわけですが,鞘(殻)の数で数えるのか鞘の中の豆の数で数えるのかが問題になります。道外で一般にまかれる大豆の場合は鞘の数ではなく豆一粒一粒の数で数えます。そもそも鞘ごとまくわけではないので豆自体の数で数えるしかないわけですが。これにならえば落花生の鞘の中の豆の数で数えるのが妥当かなと思えます。

しかし,一々中の豆を数えるのは面倒です。そして,どうせなら豆をたくさん食べたいです。というわけで,年齢の数の鞘の個数の落花生を食べるというのが主流のようです。

落花生の豆には赤褐色の渋皮が付いてますが,これにはレスベラトールというポリフェノールが含まれています。この渋皮は取らずに食べたほうが健康に良いとか。

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